クリスマスや年末年始など、特別な日の食卓に並ぶことの多い生ハム。
しかし今後、その生ハムが値上げ、あるいは入手困難になる可能性があるといわれています。
背景にあるのが、スペイン産豚肉の輸入停止です。
本記事では、生ハムが値上げされる理由や、私たちの生活への影響について整理します。
1. 生ハムが値上げされる理由|スペイン産豚肉の輸入停止
今回の値上げの要因は、スペインで発生したアフリカ豚熱です。
豚やイノシシが感染する致死率が非常に高いウイルス性の伝染病で、発熱や全身の出血が特徴です。
今回、野生のイノシシから感染が確認されたことを受け、日本ではスペイン産豚肉の輸入が停止されました。
日本で流通する輸入生ハムの約7割弱がスペイン産とされており、
この輸入停止が価格や供給に大きな影響を与えるとみられています。
2. アフリカ豚熱は人に感染する?安全性への影響
アフリカ豚熱は、豚やイノシシに感染すると高い致死率を示しますが、
人に感染することはないとされています。

仮に感染した豚肉を食べた場合でも、人体への影響はないとされており、
市場に出回ることもありません。
ただし、ウイルスが付着した肉を介して他の豚に感染する可能性があるため、
国内の養豚産業を守る目的で輸入停止の措置が取られています。
3. 過去の生ハムショック(2022年)の事例
2022年にはイタリアでもアフリカ豚熱が確認され、
同様に生ハムの輸入停止が行われました。
この影響は現在も続いており、今回のスペイン産輸入停止についても
長期化する可能性があるといわれています。
4. 生ハムはいくら値上げする可能性があるのか
現時点では在庫があるため、すぐに店頭から消える状況ではなさそうです。
しかし数か月後には、
- 価格の上昇
- 小売店での取り扱い縮小
といった影響が出る可能性もあります。
2022年の生ハムショックでは、最大で約30%の価格上昇があったという情報もあり、
今回も家庭だけでなく飲食店への影響が懸念されています。
今後、生ハムを取り巻く状況には引き続き注目が集まりそうです。
2025年12月現在


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